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子どもたちの性の乱れが、問題になっている。現実に、未成年の性感染症が広がって、体も心も傷ついていく若者が増えているようだ。 東京では、15才以下のセックスを禁止する法律を作るのだ、という話が出ているようだ。 だが、ちょっと待てよ。よく考えてみれば、これほど実効性の伴わない法律は無い。 確か、日本には、「未成年者喫煙禁止法」とやらいうものが有ったはずである。そこには「満20年ニ至ラサル者ハ煙草ヲ喫スルコトヲ得ス」という条項が有ったはずだ。 だが、現実には、中学生や高校生が人前で堂々と煙草を吸っていても、警官が飛んできて捕まえたとか、未成年者に煙草を販売したからといって、JT関係者が起訴されたという話など聞いたことが無い。 ましてや、人にばれやすい喫煙と違って、もともとセックスは人に見られぬようこっそりとするのが普通である(ま、別の趣味の人々もいるにはいるが)。 それを、法律を作ったからといって、どうやって取り締まるというのだ? 15才以下のカップルを見かけたら、取り押さえてセックスをしたかどうか白状させるとでもいうのだろうか? それとも、中学生以下は「男女席をおなじゅうせず」といって、棲み分けでもさせるつもりか。 こんな、ばかげた法律を作るより先に、やるべきことはいくらでも有る。 まず、子どもの頃から、きちっとした性教育をすべきなのだ。 何故、若い無謀なセックスが危ういことなのか、それをきっちり子どもたちに理解させなければ、法文なぞ絵に描いた餅ほどの値打ちも無い。 法律を作って罰せられるべきは、子どもにきちんとした教育の出来なかった親や教師といった「大人」の側であるはずだと思うがどうだろう。 どうもこの国の政治家の考えることは、本末を見失っていることばかりだ。 あれ?そういえば(浅学にしてよく知らないのだが)東京都の知事は、確か若い頃小説も書いていて、「若者の暴走する性」を生き生きと描いたとかで、何か賞をもらったこともあったのではなかっただろうか? それにしては、あまり想像力のある発想の出来る人物ではないような気がするのだが…。
by htmkuromame
| 2004-10-06 09:01
| 雑多な感
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