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しばらく献血をしていないなあ、と、ラジオの献血キャンペーンを聴きながら思った。 特別献血が趣味、というわけではないが、昔、父が緊急手術の時、大勢の方の献血のおかげで危うく命拾いをしたことがあるので、機会があればなるべく献血をすることにしている。 さて、近ごろ「英国に昭和55年(1980年)1月から今日までに通算1ヶ月(30日)以上滞在(居住)歴」のある人は献血は相成らぬということになって、10%ほど献血量が減りそうだと、赤十字では憂えているようだ。 原因は、英国を中心に発生しているクロイツフェルト・ヤコブ病が輸血によって伝播する可能性があるためだ。何故、クロイツフェルト・ヤコブ病なのかといえば、牛海綿状脳症(BSE)との関連が大きいと考えられているからであり、そのBSE(狂牛病)が、英国で多く発症しているから、という三段落ちになっているわけである。 この、通算1ヶ月(30日)というのが、どういう根拠で出てきた数字なのか良く分からないのだが、30日未満の29日だったら絶対大丈夫という保証があるとも思えない。 まあ、献血ですらそれだけの警戒をするのだから、一番おおもとの牛肉に気を使うのはごく当然だろうと思うのだが、この国の担当大臣は、「そんなことは非常識だ」と公言してはばからない。 「牛肉の全頭検査など」国際的には非常識と言いたいらしい。 全頭検査は、科学的にはあまり意味がないからやらなくてもいいではないかということなのだが、それは、あくまで、きちんと危険部位が取り除かれているという前提に立ってのことである。 全頭検査より意味のある危険部位の完全除去、に切り替えるなら、それはそれでいいだろう。 ただ、その辺を、かの国がきちんとやってくれるという保証は余りない。何せ、昔から他国の一般人の健康にはかなりむとんちゃくなお国柄であるからだ。 いずれにしろ、そこがきちんとされない限り、その大臣が、「わが国民の健康よりかの国様のご機嫌の方がよほど大事だ」と言っていることにおいては変わりはない。 一番のトップがかの国の顔色ばかり窺っている方だから、当然といえば当然のことなのかも知れないけどね。 さて、15日付けで、チェコ大使にK元農水次官が発令されたらしいが、K氏は畜産局長時代のBSE対策が不十分などの批判を受け、2002年に次官を退官した人物である。 この国の政治家やお役人が、国民に対して、何か責任をとったことがあったかね? (命がけでも牛丼が食いたいと思うほど、牛肉が好きなわけでもないしね)
by htmkuromame
| 2005-03-16 14:33
| 雑多な感
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