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「記憶」が遺伝してくれたらなあ、と、暗記科目が苦手な人間だったら誰でも思うことだろうが、どうやら、親の「記憶」を子どもに伝える遺伝子が見つかったらしい。 「ヒトゲノム」の解析の中で見つかったらしいが、記憶をつかさどる部分は、たったの800の組み合わせ(DNAというのは、アデニン(A)、 チミン(T)、グアニン(G) 、シトシン(C)の4種類の塩基の組み合わせだけで成り立っているのだが)で形成されているのだという。 しかも、その組み合わせだけで、その人間の親の記憶がすべて書き表されているのだという(データの圧縮みたいなもんかな)。 その、便利きわまりない遺伝子が、何故働かないのかというと、その両端に働きをブロックする別の遺伝子がくっついているせいらしい。 そのブロックを解除する薬品も分かっているらしい。 これで、もう、テスト前の暗記に苦しむこともなくなる。いや、学校そのものが不用になる、となれば話は簡単なのだが…。 重大な問題がひとつある。 それは、 「親がちゃんと勉強して、きちんと正確な知識を蓄えていなければ、な〜んにもならない」 ということである。 多分、その遺伝子がブロックされているのは、そのせいだろう。 げに造化の神は、公平でいらっしゃる。 卯月一日 (さて、お昼も回ったことだし…と言うわけで、今日はエイプリルフールでした。 親の記憶がそっくり遺伝するということは、赤ん坊は生まれながらに人類誕生以来の記憶をしょい込むことになるわけで、人間は、とてもそんな重荷には耐えられないだろうなあ。 親だけ、に限定できたとしても、芥川の「河童」のように、子宮から出てくる前に「わたしはこんな親の子には生まれたくない」と言われる悲劇も、起こりうるわけで…)
by htmkuromame
| 2005-04-01 09:05
| 雑多な感
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