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毎年、5月の連休に、岡谷にある「やまびこスケートの森アイスアリーナ」で、「やまびこカップ」というカーリング選手権大会が開かれている。 今年は、友人のチームの助っ人を頼まれて参加してきた。 このリンクは、もともとスケート用の施設なので、カーリングをやるにはまず専用のシート作りからはじめなくてはならない。 計測をして、毛糸や紙テープを貼ってラインを引き、「ハウス」と呼ばれるゴール作りまでお手伝いした。 ハウスを描き終えても、それで完成ではない。そのあと、延々とその上に氷の層を積み上げて行く作業が続くのだ。 わたしは、夕飯を食べて失礼したのだが、専門のアイスメーカーたちは夜中過ぎまで作業を続け、また翌朝は4時、5時から作業を開始するというハードなスケジュールだ。 いつもはもう少し時間があるらしいのだが、今年は3日分くらいの作業を1日半でこなさなければならないのだから、相当にきつい仕事だ。 アイスメーカー達の努力で6面のシートが見事完成。お疲れさまでした(といっても、3日の試合の間中、アイスの手入れは続くのだが…その上、彼らも選手の一員なのだ)。 友人D氏のチーム「カーリングストーンズ」は、助っ人の頼りなさも手伝って惜しい試合ばかりで決勝トーナメント進出はならなかったが、久々に10エンドゲームを3試合(1試合は、約2時間30分かかる)闘って、全身筋肉痛である。 多分、世の中の多くの人は、漬物石(ストーンといいます)転がしてるだけで楽そうなゲームだなあ、と思っているかも知れないが、実はものすごく体力を消耗するスポーツなのである。 とくに、スイーピングというデッキブラシみたいなもの(ブルームといいます)で氷を溶かす作業は(別に、ゴミだけを掃いているわけではありません。ストーンの前の氷を溶かして、航続距離を伸ばしたり、方向の調整をしているのです)体力勝負である。 それが証拠に、ゲームのはじめでは、しっかり上着を着込んでいた選手達の多くが、しばらくすると上着を脱ぎ出し、中には半袖姿で試合をしているひともいるのだ。 カーリングは、ハードだけれど面白い。 ただ、やってることの見た目が地味なのが…なんとも残念。 その辺が、カーリングの出来る施設が増えないのと、選手層が厚くならない最大の原因だろうと思うのだ。 カーリングの映画が作られるかも知れないという噂もあるが、「ウォーターボーイズ」や「スイングガールズ」のようにブレイクしてくれることを望むのみである。
by htmkuromame
| 2005-05-05 17:29
| 雑多な感
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