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彼の作品のいちファンとしては嬉しい限りである。 そのことに関しては、あちこちのブログやサイトで書かれているのであえて細かいことまでふれないが、作品の中身は、彼の「失踪とガテンな生活とアル中治療」についての物語である(「すべて実話です(笑)」というサブタイトル付き)。 で、懐かしくなって吾妻ひでおのもうひとつの日記と付く作品、「不条理日記」(今はなき、奇想天外社刊)を引っ張り出して来て久しぶりに読み返してみた。 もちろんこちらは「すべてフィクション」です。というより、SFのパロディーばかりで出来た作品。 「失踪日記」は、吾妻ひでおもSFも知らなくても面白く読めるけれど、「不条理日記」の方は、そうはいかない。 もとのSF作品を読んでいるか、少なくともその存在を知っていなければ、その面白さの十分の一も伝わらないだろう(不条理な面白さ、は感じられるかも知れないが)。 SFファンでよかったなと感じられる、数少ない幸せなひとときである(ほんとか?)。 で、「不条理日記」の第1話が、いきなり「酒を飲む」というアル中ネタ(こりゃ、元は筒井康隆だな)。 みごとに「失踪日記」につながっているようで、笑ってしまった。 いちファンとしては、吾妻ひでお氏が、再び失踪したりアル中病棟行きにならぬよう、ご活躍を祈るばかりである。 (そういえば、昔SF大会で見た吾妻ひでお筆の「ヘアヌードのラムちゃん」は、今どこにいるのだろうか)
by htmkuromame
| 2005-06-22 21:13
| 雑多な感
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