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無言でも、ほんとうの思いは伝わること、ひとは知らねばならぬ。 戦後民主主義教育の失敗、とか、間違いといった言葉をよく耳にする。 確かに、今の若者たち、いや、いい歳をした大人たちの世相を見ているとそうなのかもしれないと思うわな。 第一に、また戦争中の失敗を懲りもせず元の世界に引きずり込もうとするやからがもぞもぞと蠢きはじめているのは、その失敗の現れ以外の何ものでもあるまいさ。 そもそもの間違いは、戦争の終わりを充分承知していながら、次世代の貴重な種もみである若者たちをほとんど無意味に消費してしまって、きちんとした次の世代への橋渡し役を壊滅状態に追い込んでしまったことにほかならないわな。 つまり、まともな教育の受け手を自分たちの手で刈り取っておいて、おまえ達のやって来たことは失敗だったと、のちの若者に文句をつけるのは筋が違ってやしないのかい、ということだわね。その意味での、当時の戦争遂行者の責任と罪は、確かに大きかろうよ。 失敗だったというなら、戦後教育を受けたみんなが等しく平等に失敗作なのだ(もちろん、軟弱きわまりないわたしなんぞ、その際たるものであろうさ)。 だからさ、右であろうが左であろうが、偉そうなことを声高に言ってる人たちよ。あんただけが、その失敗作の中の希有な例外だなどという、ずるーい言い訳はなしですぜ。 筆供養
by htmkuromame
| 2005-08-16 12:06
| 雑多な感
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