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まあ、見なければいいだけの話なのだが。 松本幸四郎主演のドラマ(「ずっと逢いたかった。」)をやるというので、本を読みながら見ていた(幸四郎は、けっこう好きなのだ)。 「60年前のレイテ沖海戦で沈んだ瑞鶴(空母)の乗組員が、死の間際ガラス瓶に入れて流した妻宛の手紙を、その妻に届けたい」要約するとそんな話だ。 ドラマは、リストラや夫婦仲、引きこもりの息子との関係に悩んだ主人公(幸四郎)が、生きる目的を見つけようとその手紙を持って旅に出るところからはじまるのだが…。 話の内容はともかく、ドラマが進むうちにだんだんと嘘臭さが目につくようになる(めんたまテレビだから、最初からそれほど期待しながら見ていたわけではないのだけれど)。 主人公は、瑞鶴の生き残りの人たちに出会っていくのだが、どう見ても彼らが若すぎるのだ。 レイテ沖海戦が昭和19年だから、当時の乗組員が生きているとすれば、若くても70代後半くらいにはなっているはずだ。 だが、彼らはどう見ても60代くらいにしか見えない(メーキャップの未熟さといってしまえばそれまでだが、ベテラン俳優ばかりなのに、もう少しどうにかならなかったのか)。 まあ、その辺は、多少目をつぶるとして…、唖然としてしまったのは、もうひとりの主人公「瑞鶴 機関兵 鳴海勝一海軍予備少尉」(玉山鉄二という役者らしい)の長髪を目にしたときである。 少し襟足が長いな、程度ではない。どうみてもビジュアル系のロック歌手のちょっとさっぱり目に刈ってみました、というくらいの長さなのだ(日本にいるときから、瑞鶴が沈むまで長髪のままである)。 どう考えたって、当時の軍隊でそれはありえんだろうという髪形である。 役者のわがままでそうなったのか?いくら何でもそれはないだろう、と思うのだが(となると、ディレクターが悪いのか、プロデューサーが悪いのかしらないが)。 この一点だけで、ドラマのすべてが嘘になってしまった。 その役者が、芝居がうまければまだ救われたのだが…(口跡があまりにも悪い)。 まあ、今どきのテレビに何かを期待する方が悪いのかも知れないがね。
by htmkuromame
| 2005-10-01 10:21
| 雑多な感
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