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泣けるエピソードばかりを積み重ねた映画である。 だが、いやみはない。 脚本の勝利、というより、素直さの勝利である。 それぞれのエピソードに、特別な目新しいものはない。 だが、それだからこそ素直に共感が湧くのだ。 クリスマスを題材にしたエピソードひとつでも、これほど素直に感動できた日本映画が今まであっただろうか。 これは、けして芸術映画ではない。だがまぎれもなく傑作である。 CGを含めて、本来の意味でのSFXをこれほどみごとに使いこなした日本映画が今まであったであろうか。 映画を観ている、というより、ひとつの時代を見ている気分にさせてくれる映画である。 暖かい涙を流したいあなた、ぜひ見に出かけなさい。 これを見て、ふん、泣けなかったぜ、というあなた。 そのままにしておくと、…大変なことになりますよ。
by htmkuromame
| 2005-11-26 23:35
| 極私的映画感
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