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にっき 『きょうは、おとうさんといっしょに、どうぶつ園にいきました。 どうぶつ園で、いろんなどうぶつを見ました。 ぼくが、いちばんおもしろかったのは、きりんです。 きりんは、とっても足がながいです。 そして、首はもっともっとながいです。 「きりんの首って、ながいねえ、おとうさん」 と、ぼくがゆうと、おとうさんは、 「でも、よのなかには、もっとながーい首のどうぶつがいるぞ」 と、ゆいました。 「それは、なあに? あぱとさうるす?」 あぱとさうるす、とゆうのは、首のながーいきょうりゅうのことです。じらしっくぱーくにいたんだとおもいます。 「きょうりゅうは、もうほろんでしまったんだよ。いま生きているどうぶつのことさ」 「ほんと!?」 ぼくは、びっくりしゃっくりしてききました。びっくりしゃっくりとゆうのは、ぼくとけん太くんのあいだではやってる、ことばです。 「それはなに?やっぱり、はちゅーるいかな?」 そうしたら、おとうさんは、きゅうに元気がなくなって、 「たしかにいるんだけどなあ。しょっちゅう見ているきがするんだけど、おもいだせないんだよ」 とゆいました。 おとうさんは、このごろときどき、そういう元気のないかおをします。夜よくねむれないのかなあ、と、しんぱいになります。 それで、あとは、おとうさんと3色ソフトをたべてかえってきました。 おわり』 にっきのつづき 『夜、ねていて、おしっこにいきたくなっておきて、おとうさんとおかあさんのへやのまえをとおると、なかから、おとうさんのくるしそうな声がきこえてきました。 しんぱいになって、そっとのぞくと、おとうさんの首になにか白いものがまきついていました。 ようく見ると、それは、ながいながい、きりんの首よりもながーい、おかあさんの首でした。 ぼくは、ほんとにびっくりしゃっくりしました』
by htmkuromame
| 2004-06-20 11:07
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