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くちなしの花の、というと、どうしても渡哲也の歌を思いだしてしまうが…。 香りは甘ったるいが(桃缶のにおいをもう少し濃縮したような)、夕暮れが似合う清楚な白い花だ。 夕間暮れの中に、幾つも白い花が浮かんでいる姿は、確かに歌の似あう色っぽさがある。 ただ、少し厚味のあるぽってりした花びらは、二日もすると、段々くたびれてきて、だらしなく茶色くしおれてしまうのが残念。 椿のように、いさぎよく花ごと落ちてしまうこともない。 実には、黄色の色素があって、タクアンの色付けに使われる。 くちなし自身には何の罪も無いのだが、 なんとなく、可憐なにおい立つようなお嬢さんが、いつしか糠味噌臭いオバハンに変ってしまうようで…。
by htmkuromame
| 2004-06-24 18:07
| 雑多な感
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